ニューヨーク市ではしか非常事態宣言、はしか予防接種を特別割引

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ニューヨーク市ではしか非常事態宣言、当院で予防接種を特別割引

デブラシオニューヨーク市長は4月9日、一部地域で麻しん(はしか)が拡大していることを受け、公衆衛生上の非常事態を宣言致しました。ブルックリン区ウィリアムバーグ地区のZipcode 11205, 11206, 11211, 11249に在勤、勤務、通学するはしかの予防接種を受けていない人に三種混合ワクチンMMR(おたふくかぜ、風疹、はしか)予防接種を受けることを命じています。予防接種をしていない、または免疫がない人には$1000の罰金が科せられます。

ニュージャージー州に隣接するニューヨーク州ロックランド郡でもはしかの非常事態宣言が発表されており、ワクチンを接種していない18歳未満の子が学校やショッピングセンターなど10人以上が集まる公共の場所に立ち入ることを禁止する措置を実施しております。

はしかは感染力は極めて高く、麻しんに対して免疫がない人が麻しんウィルスに感染すると、非常に高い確率ではしかに感染し、乳幼児や高齢者など免疫力の低下した方の場合肺炎などの合併症で死亡することがあります。

ただし、はしかは予防接種で防ぐことができます。日本で育った現在30代以上の世代ではしかの予防接種を1度接種または全く接種していない方々も多く、はしかの抗体がない方々が多いため感染リスクが高い状況です。

当院でははしかを含む三種混合ワクチンMMR(おたふくかぜ、風疹、はしか)を通常接種代併せて$155(保険未使用の場合)のところ、期間限定で$120でご提供しております。

はしかとは?

麻しんとも呼ばれ、麻しんウィルスの感染によっておこる感染症です。感染力は極めて高く、麻しんに対して免疫がない人が麻しんウィルスに感染すると、高い確率ではしかに感染します。

<症状>

・10-14日の潜伏期間の後、微熱~38度前後の熱、のどの痛み、結膜炎、鼻水、くしゃみなどの風邪に似た症状で始まります。
・2-4日後、肌に赤い発疹が発生し、高熱が出ます。
・3-4日後、ゆっくり回復し発疹が消失します。

<リスク>

一部の患者さんは様々な合併症を伴うことがあり、乳幼児や高齢者など免疫力の低下した方の場合肺炎などの合併症で死亡することがあります。
CDCによると、特に5歳未満の子供がはしかにかかると以下のようになると述べられています。

・4人に1人が入院
・1000人に1人の脳に悪影響を与え
・1000人のうち1人または2人が死亡

全米19州でもはしかが流行。昨年の累計を上回る。

現在全米ではしかが流行しております。4月8日に発表されたCDC(米国疾病管理予防センター)の発表によると今年に入り465例の麻疹が報告されており、すでに昨年の合計372例を超えました。

現在、ニューヨーク・トライステート(ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州)をはじめ、全米で19州ではしかの症例が報告されております。

米国人の多くは学校入学時に予防接種受診。日本で育った30代以上の方は要注意。

はしかは予防接種で防ぐことができます。米国では乳幼児(1歳、4歳)の時にはしかを含むMMR予防接種を接種することとなっており、接種をしなければ学校に入学することができません。

また永住権(グリーンカード)保持者も、グリーンカード取得時にMMR予防接種の接種が要求されているため、米国民の多くがはしかを含むMMR予防接種の接種を受けております。現在はしかが発生しているのは宗教上の理由などで予防接種を受診していない方々が集団で感染したため流行しております。

また、日本で育った特に現在の30代以上の世代ではしかの予防接種を1度接種または全く接種していない方々も多く、はしかの抗体がない方々が多いため感染リスクが高い状況です。はしかの予防接種は2度接種することで長期間抗体の持続が可能となり、2回接種でおおよそ20-30年はしかの抗体が持続致します。

ニューヨーク都市圏のはしか発生状況

ニューヨーク市

ニューヨーク市保健局によると、昨年10月から2019年4月8日までに285の症例がブルックリンとクイーンズで確認され、その8割がウィリアムバーグで発生しております。感染したのは主に予防接種を受診していない方々です。現在以下の地域ではしかの発症が確認されております。
Bensonhurst:1件、Borough Park:49件、Brighton Beach:1件、Crown Heights:1件、Midwood/Marine Park:3件、Williamsburg:228件、Flushing:2件

ニューヨーク州ロックランド

ニューヨーク州ロックランド郡3月26日ははしかに関する非常事態宣言を発令致しました。ワクチンを接種していない18歳未満の子が学校やショッピングセンターなど10人以上が集まる公共の場所に立ち入ることを禁止する措置を実施しております。
当局の発表によると、2019年4月5日までに167件のはしかが確認されております。

ニュージャージー州

ニュージャージー州オーシャン郡を中心に2019年4月5日までに13件のはしかの症例が確認され、ニューアークリバティ空港でも1症例確認されました。

コネチカット州

2019年2月4日にコネチカット州ニューヘイブン郡で2番目のはしかの症例が確認されました。

参考記事(各公共機関の参照サイト一覧)

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