2024.09.27
🌿 アメリカの保険
アメリカに来て、医療保険の仕組みがわからず困っている方も多いのではないでしょうか。アメリカの医療保険は、日本と比べて非常に複雑です。日本では全国民が共通の健康保険制度を利用できますが、アメリカでは複数の保険会社がさまざまなプランを提供しており、どの医療機関を利用できるかや、どれだけ自己負担が発生するかはプラン次第です。
保険プランの種類
アメリカには主に以下の保険プランがあります:
- PPO(Preferred Provider Organization): ネットワーク内外の医師や病院が利用可能ですが、ネットワーク内の方が保険適用範囲が広く、自己負担が少ないです。専門医にかかる際に紹介状は不要です。
- EPO(Exclusive Provider Organization): ネットワーク内の医療機関のみ利用可能ですが、紹介状なしで専門医にかかることができます。
- HMO(Health Maintenance Organization): ネットワーク内の医師や病院のみ利用可能で、かかりつけ医の紹介が必要です。
これらに加えて、Medicare(65歳以上や特定の障害を持つ人のための保険)やMedicaid(低所得者向けの政府提供の保険)もあります。それぞれのプランは、利用できる医療機関や自己負担額が異なるため、事前の確認が必要です。
In NetworkとOut of Networkの違い
アメリカの保険プランでは、医療機関がIn Network(ネットワーク内)とOut of Network(ネットワーク外)に分かれています。
- In Network: 保険会社と契約している医師や病院。ネットワーク内の医療機関を利用すると、保険のカバーが広く、自己負担額が少なくなります。
- Out of Network: 保険会社と契約していない医師や病院。ネットワーク外の医療機関を利用すると、保険が適用されにくく、自己負担が増えることがありますが、その代わりに、より専門的な医療や柔軟なケアが受けられることが多いです。また、予約が取りやすく、診察に時間をかけてしっかりと話を聞いてくれることや、せかされずに納得いくまで医師と相談できる点もメリットです。自分に合った医師を自由に選べるため、個別のニーズに応じた対応が期待できます。
当院はOut of Networkのクリニックですが、患者様一人ひとりに合わせた質の高い専門的な医療を提供しています。以下は、Out of Networkのクリニックを利用した際の自己負担の具体例です。
診察料が$500, Deductible $250, Coinsurance 80% の場合
- **Deductible(免責額)**が$250のプランでは、まずこの$250を自己負担します。
- 残りの$250については、**Coinsurance(共同負担割合)**が80%カバーされる場合、保険会社が$200をカバーし、残りの20%、つまり$50が自己負担となります。
つまり、最終的には**$500の診察料に対して$300(Deductibleの$250 + Coinsurance分の$50)**を自己負担することになります。
当院では患者様のご負担を軽減するために、最終的に割引を適用した請求書をお渡ししています。患者様一人ひとりの経済的な状況に応じたサポートを行っておりますので、ご安心ください。
アメリカの医療保険は、In NetworkかOut of Networkかによって自己負担額が大きく異なります。当院のようなOut of Networkのクリニックでは、自由度の高い医療を提供できますが、自己負担額が増える場合もあるため、保険プランの確認が重要です。
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